2014年9月18日木曜日

2014 Squamish 登れなかった編


登れなかった課題も多くて宿題だらけ。


まずは『The Egg』

スコで一番有名なV11ですかね。

一手目が全然出来る気がしなかった。

なんだろ、そもそも体勢が作れない感じ??


『Perfect Cave』

これも二手目のムーブが全く起こせません。

ハンドホールドは持つとか持たないとかいうレベルじゃないので、

完全にボディストレングスが足りてなかった。


『Frontside』

今回唯一狙ってたV12。

登れてたらグレード更新やったけど、ツアー中にトライしたのは結局1hだけ。

しかも日がめっちゃ当たってホカホカの時やったから、

核心部分も状態のいい時やったらどうやったかも不明のまま。

まあでも、ぜんぜん後悔とかはしていない。

やっぱり自分はツアーで遠出してる時はたくさんの課題に触りたい人なので、

ギリギリのとこを打ち続けるっていうのは出来ません。

そういうのは近所にあってマイペースにトライできる課題でやりたい。

じゃないとストレス強過ぎて参ってしまうわ。


上記の課題は主に力や技術が足りなくて登れなかった課題。

鍛え直してまたこよーってくらいの感覚。



しかし『No Troublems』という課題はまったく違う理由で登れなかった。

この課題はとにかく下地が悪い。

それでも、上部は隣の岩も使って登っていいもんだと思っていたので

マットも十分あるしそんな変な落ち方はせえへんと考えてトライしていた。

そしたらアメリカ人のグループがやって来て、

隣の岩をまったく使わないムーブで登っていきおった。。。

これはかなり衝撃的やった。

だって一つ間違ったら大怪我するようなムーブや。

それを楽しそうに「俺たちは3rd Rockは使わないんだ、ハハ!!」だと。(そう聞こえた)

それならと自分も同じムーブやってやろうかと試してみるもぜんぜん無理。

恐怖心が先行してしまってムーブ起こすどころじゃない。。。

確かに隣の岩を使わずに登ったらその方がシンプルで綺麗だ。

最初から、危ないからって理由で

その岩の理想のラインを消去していた自分の弱さに気づかされた。

力や技術が足りなくて登れないのとはまったく違う悔しさが残された。

この今まで気づいていなかった自分の弱さ、足りなさに気づけたって意味でこの課題は

今回特に記憶に焼き付くことになった。

次にまたこの岩をトライする時までに、意識して鍛えていこう。

そしてその時に自分がどう変わっているかを楽しみにしていよう。


怪我を恐れるのは悪いことでは無いけれど、必要以上に恐怖心を避けてしまうのは

クライミングの魅力の一部を捨てることにもなると思う。

自分はその新しい魅力を味わう段階に来れたのかと思うと嬉しくもある。

奥が深いなあ。

『No Troublems』




2014 Squamish 登れた編


8/24〜9/17で二年ぶりのSquamishに行ってきた。

今回はしんご君との二人旅。

さらに現地で数々のジャパニーズクライマーと出会ったので、

下地の悪い課題もたくさんトライ出来た。感謝。

登った課題は全部で50〜60くらいかな?

易しい課題ももっと登っておけばよかった。。

V7以上は全部で21本。

最高はV11が一本登れた。

二年前はV8がMAXだったのでグレードは伸ばせた。

以下は各グレードで特に良かった課題を列挙。


V7は『Corrupted』。



ちょっとリーチーでカッチカチ。

指めっちゃ痛かったけど、ユーコンから来てた可愛い女の子の前やったから頑張った。



V8は先ず『Auto Body』。



最初ムーブが全然わかんなくて暗くなってきたし諦めかけてた。

最後に左ヒールのめっちゃ効く場所見つけて試してみたらムーブ起こせるってんで、

ヨレヨレやったけど必死で繋げた。ムーブが特に面白かった。


『Mr,Sweeper』



これはめっちゃ地味で狭苦しいロケーションやけど、

ツアー始まって最初に登れたV7以上やったから嬉しかったな。

ムーブも全部自分で作れたってのもよかった。

ちなみに岩の上に張ってある雨よけのタープはアベさん作。

さすが、経験豊富です。


もいっこ、『The Bulb』。



これはFlash出来た。

核心部は落ちるかなーと思ったけど、思いっきり引きつけて手出したら止まってた。

上部は編集で端折ってるけど、結構長いことモジモジしてましたw

これも皆が居なかったらそもそも恐くてトライ出来てなかった。

余談ですが、今回はV7,V8,V9とそれぞれ一本ずつFlash出来た。

二年でMove力は着実に身に付いているんだなあと実感できた。



V9は『Big Chicken』。



とにかくランジが気持ちいい課題。

止まった瞬間は最高でした。


『Tatonka』



ラインの流れが綺麗な課題。

サーフィンしてるみたいね。やったことないけど。



V10はなんといっても『One Zen』。



前述のユーコン女子に薦められた課題。

初のV10で、さらにオリジナルムーブで登れてとても充実感があった。

一緒にセッションしてくれたエイドリアンはムキムキなアダム・オンドラみたいやった。


あと、『The Seam』もよかった。



これは田中サンが作ったムーブのおかげで登れたね。

ガバカチ取りは左出そう出そうと思ってたけどいざとなったら右しか出んかったw



そんでV11は『Siddhartha』。



とにかくカチが痛くて指皮持ってかれる課題。

一日でトライ出来る回数が少ないから登れたときはホッとした。

得意系やけどやっぱ限界グレードなので、マントルはヨレてて必死。

上部で落ちると微妙に下地悪いので、マット移動とかしてくれたしんご君には感謝。


そんくらいかな。

登れなかった編に続く。