2018年1月4日木曜日

2017.12.09-10 カノト&御岳


神奈川にて有り難くもセットのお誘いを戴きその後、

カノトと御岳に立ち寄った。


カノトは5,6年ぶりくらいだろうか。

当時はクリームタイム一級に敗退し、

まだまだ上級者の仲間入りにはほど遠いと感じたものです。

このツアーの目標はずばり「四段」というグレード。

2010年にクライミングをスタートして8年目。

あと2年で丸10年ということで節目を意識しているここ最近。

フィジカルや岩を見るスキル、オブザベ力からムーヴ力など総合的な能力としては

まだまだ偏りが大きく世の強いクライマーと比べれば実力も大した事が無い自分ですが。

初めた当初から4段、5段を登るクライマーはなんか凄いと感じていたのも事実。

ならばせっかく続けているのだからそこを目指そうとするのも自然な事だと。


ということで高難度の宝庫カノトに来たのです。

ターゲットにしていたのは「ムタンテ」。

現地はとにかく冷える冷える。

底冷えがすごくて身体の芯まで冷えましたが、

後日この時の経験のお陰で他のエリアでの寒さ耐性が上がったように感じます。


この日はお初のチーム長野のスギやん達とご一緒させてもらえました。

結果から言うとムーヴはなんとか個別にバラせたけれど、

繋げられるレベルにはとうてい及ばず。

下部のフックのコツやスチャダラに合流する箇所のトウ解除の耐え。

極めつけはヨレてからのラスト左カチが持てない。

と言った感じであえなく敗退です。

でもライトが消えるまで粘ってトライする過程で精神的に苦しくなる事はなく、

むしろ楽しむことができた。

最初の目標はグレードだったけど最後は「ムタンテ」という課題を堪能していたのだと思う。


次の日は連続で「ムタンテ」は疲労的に出来なそうだったので別の課題へ。

ターゲットは「タナトフォビア」。

以前にネクロフォビアが登れそうかなってとこまでいってたので、

extensionならムーヴを作る時間も短く済むだろうという作戦。

登り始めて2時間くらいで少しマットに擦ったけどネクロは繋がったので、

そのままタナトへ。

ext部分はあっさりムーヴ解決したのでこれはっと繋げトライする。

が、ここで誤算に気付いていなかった。。。

繋げてくるとネクロの遠いガバ取りの精度が下がるのと、

ヨレてるので足がマットに擦ってしまう。

それでも無理矢理トライを続けたのだがやはり上手くいかない。

ナイト出来ないし帰宅時間も迫るしで焦ってしまってたのだろうな、と今になれば分かる。

結局16:00くらいに思い直して足をしっかり残すムーヴを練習すると30分くらいでコツを理解した。

そこから暗くなるまでに二回繋げトライするが時既に遅し。

やはりヨレには勝てず繋げる事が出来なかった。

この敗退はとても悔しく、大きな声を出してしまった。

帰り道でも冷静にトライ出来なかった自分の未熟さや作戦ミスが悔しくて、

ずーっと考えていたので加古川までの運転のしんどさを感じなかった。



今回のツアーでは目標は達成することは出来なかったが、

多くを学ぶことが出来たのと自分をより理解することになった。

そして自分がクライミングを通して今現在、

一番求めているものも少し分かって来たというのが収穫だったと思う。


やっぱり目標や課題を自分に課すことで、

負荷を与えることが成長を促進させる為の最高のメソッドだなあと。

(目標、課題設定にもコツがあるので注意ですが)


次の春に時間作ってまた来たい。


おしまい



















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